24, のれんの受難(2005/4/7)

開店当時ののれん

日に日に暖かくなり、雪もどんどん溶けてようやく春らしくなってきました!  先週は「雪が溶けたから!」と足を運んでいただいたお客様も多数いらっしゃって、スタッフ一同おおいに喜んでおります。皆様、ご来店どうもありがとうございました。

日も徐々に長くなってきたので、4月20日(水)から夜の営業も再開しようと準備を進めている所です。皆様どうぞご期待ください!
 

さて、今週は当店のスロープ脇に掲げられた「のれん」についてご紹介します。こののれんも実は手作りです。当店の店長は短大時代に染色を学び、その後京都の染め物の工房(染め直し専門)に勤めておりました。そんな経歴を生かし、このお店ののれんも自らの手で染めた次第です。

使った染料は「柿渋」という天然の染料。渋みの強い品種からしぼって作られています。防水、防腐、防虫の効果があり、番傘に塗られたり、布地を染めたりと古来から使われております(柿渋について 大杉型紙工業より)。ちなみに北海道では柿はならないので、こればっかりは道産ではありません! 

染める手法は「型染め」です。「塩屋」の文字を切り抜いた「型」を紙で作り、そこにのりを置いて染まらないように処理します。型作りから、染め上げまでおよそ一ヶ月ほどかかりました。店にやってくるとき遠くからでもよく目立つので、スタッフ一同とっても気に入っています。

こののれん、開店当初は店を始める時に出し、店じまいにはおろしていました。しかし、雪が降るようになってから一部凍ってしまうようになり、のれんをたたむことができなくなりました。そんなわけで、この冬のれんは出しっぱなし。防水性が高いという柿渋染料も所々はげてきて、少々情けない有様になってしまったのです・・・。

そんなわけで、もう一度染め直すか、新たなのれんを作るかしなければならなくなりました。どちらも手間としては同じなので、思案のしどころです。お店にとって大事なのれん。早くなんとかしなければなりませんよね。経過の方もお知らせしたいと思っています。

今週もどうぞよろしくお願い申し上げます!


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うどん 山菜 塩屋
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